株式会社日立インダストリアルプロダクツはロシア連邦(以下、ロシア)において、日立キャピタル株式会社(以下、日立キャピタル)とともに、モスクワ証券取引所に上場する肥料製造大手企業のPJSC ACRON(以下、ACRON)との間で尿素プラント向け遠心圧縮機およびモーター等付帯設備を、5年間の長期延払によるファイナンス条件(以下、サプライヤーズ・クレジット)で受注しました。ロシアへの輸出は、2020年5月から順次開始します。
「遠心圧縮機およびモーター等付帯設備」
ACRONはロシア有数の肥料製造販売企業であり、国内販売だけではなく世界各地に肥料および肥料原料となる化学製品の輸出を行っています。同社のVeliky Novgorod工場(ロシア・ノヴゴロド州)では、現在、肥料の原料となるアンモニアを製造する際に自然発生した二酸化炭素を回収して同じ工場内にある尿素プラントに移送し、圧縮して再利用することで尿素の生産能力を増強し、肥料原料の自給率を上げることを計画しています。
2016年にACRONがVeliky Novgorod工場の設備増強を行った際に株式会社日立製作所(当時)がアンモニア製造関連機器を納入しました。今回、輸出される圧縮機およびモーター等付帯設備は、同工場のアンモニアプラントの後工程に投入されます。
過去の納入実績から製品の品質の高さや納期の確実性といった日立製品への信頼感に加え、日立キャピタルが株式会社日本貿易保険(以下、NEXI)の貿易一般保険(2年以上案件)*を活用した長期サプライヤーズ・クレジットであることが評価され、輸出が実現しました。
1911年に国産初の圧縮機を開発して以来、石油精製プラント、化学プラント、肥料プラント、天然ガスプラントなど各種プラントの心臓部としての役割を担うプロセス用遠心圧縮機は、世界各国で採用されております。
今後も新たな取り組みに益々尽力することで、みなさまの期待に応えるプロダクトの提供を通して、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
以上