カーボンニュートラル社会の実現に向けて、世界中で内燃機関車から電気自動車(EV)への転換が進んでいます。しかし、現状では高速道路のサービスエリア、パーキングエリアで充電渋滞が頻発するなど、充電インフラの増設が急務です。今後、大容量バッテリーを搭載したEVや大型商業EVの増加が見込まれる中、これらの急速充電ニーズに対応できる充電器が求められています。日立インダストリアルプロダクツの大容量・超急速充電マルチポートEVチャージャは、それらの要求を満たしつつ、EVを蓄電池として活用できるV2X*1にも対応し、電力安定化にも貢献します。
*1 : V2X(Vehicle to everything)は自動車とさまざまなモノをつなぎ、相互に連携する通信技術です。
グローバルで本格化する高出力充電(超急速充電、大型EV充電)のニーズに向けたEV充電規格 CHAdeMO2.0ならびに3.0(ChaoJi2)に準拠しています。
最大20口のポートから、90kW×5、25kW×20、250kW×2など、500kWの範囲内でさまざまな出力が可能で、同時に接続・充電できます。
EVのバッテリーに蓄えられた電力をさまざまなモノに供給するV2Xに対応しています。事業所内の電力のデマンドコントロールにも活用できます。
250kW/500kWの2機種を準備
本製品の屋外設置用にパッケージを準備
駐車場の広さや環境に適した機器を選択できます。
事業所の駐車場に最大80台までの同時接続、20台までの同時充電が可能な本製品の設置により従業員が勤務中にEVの充電を行い、Scope3カテゴリー7に該当する通勤車両におけるCO2削減を実現できます。
また、従業員は自宅に充電器がなくてもEVを導入でき、従業員満足度の向上にもつながります。
本製品は1台の電源部に最大20ポートのスタンド(利用者端末)が接続でき、複数のEVを同時に接続・充電することで、充電待ち行列の解消につながります。
さらに、最大合計出力500kWまで対応可能で、今後増加が見込まれる大容量バッテリーEV、大型商業EVの急速充電ニーズにも対応できます。
本製品はV2Xに対応し、EVを分散型電力源として利用できます。大容量を生かし、最大電力消費時間帯の使用量を削減するピークカットや、蓄電した電気を使用量の多い時間帯に放電して最大需要電力を抑えるピークシフトなどに活用できます。
EVを蓄電池として活用することで、事業所のエネルギーマネジメントに役立ちます。