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Hitachi

日立インダストリアルプロダクツ新卒採用

積み重ねた 一つひとつの経験が 次々に新しいキャリア、 新しい価値に つながっていく 積み重ねた一つひとつの 経験が次々に新しい キャリア、新しい価値に つながっていく

入社30年目
今家 和宏
Kazuhiro Imaie

取締役 経営戦略本部長 / 1990年入社

工学研究科 電気工学専攻

学生時代に打ち込んでいたこと

インバータの制御方式の立案、デジタルシミュレーションによる検討、実験装置の製作と実験による立証を行っていました。当時は産業界でのデジタル化が始まったところで、一般にはまだ十分にパソコンが普及していない時代でした。自分でパソコンのパーツを組み立ててインバータ制御のための装置を作ったりしていました。学業以外では海外に行くためにアルバイトをして、旅行ばかりしていました。

入社の決め手

学生時代に研究したパワーエレクトロニクス分野で、インフラに関わる大きな製品、電力関係の仕事をしたいと思っていました。その中で日立なら技術的に世界トップレベルの仕事ができること、留学など海外に向けての活動をサポートする体制が整っていることを知りました。先輩から話を聞き、日立の工場を見学するうちに、活気ある雰囲気や若い時から責任ある仕事を任せてもらえる風土があることがわかり、ぜひこの会社で設計の仕事がしたいと思いました。

キャリアステップ1

入社15年目
配属
日立工場 パワーエレクトロニクス設計部 電力システム変換装置設計グループ
役職
企画員
仕事内容
電力変換システム用制御装置と制御技術の開発

大規模な電力変換装置(インバータ)の設計をしている部署に配属となり、1年目に宮崎リニア実験線の電力制御装置の設計に携わったあと、2年目からは研修を兼ねて日立研究所に出向し、山梨リニア実験線や電力会社向けの電力制御装置の設計に従事しました。電力会社向けの制御装置開発案件では、5人の部下とソフトウェア開発グループ、制御盤製造グループ、日立研究所メンバーをリードし、グループ内の設計思想および仕様の決定、工程管理を行い、新たな装置を製品化することができました。学生時代に研究した回路技術・理論を生かせる機会に恵まれるとともに、設計・製造・品質保証とのチームワークの重要性、信頼性を重視する日立の仕事の進め方を学びました。

キャリアステップ2

入社6年目
配属
日立工場 パワーエレクトロニクスシステム開発センター 電力変換システム開発グループ
役職
技師
仕事内容
社費留学制度により、General Electric Co.の電力技術者向けPower System Engineer Courseに参加。

当時の社費留学制度を利用して、1年間アメリカに留学しました。北南米、アジア、中東から集まったエンジニアと同じ課題に取り組み、ネットワークを広げられたことは貴重な体験になりました。電力システム技術全般の知識を得たことに加え、財務も含めた経営・プランニングについても学べたことは、後のキャリア形成に多くのメリットをもたらしました。現在、学会や大学関係者、海外の他社幹部の方たちと多くのつながりがありますが、この留学経験をきっかけに、ネットワーキングを積極的に行うようになりました。

キャリアステップ3

入社711年目
配属
日立工場 パワーエレクトロニクス設計部 電力システム変換装置設計グループ
役職
技師
仕事内容
次世代高性能制御装置の開発、超電導電力貯蔵システム用電力変換装置の動作解析など

日立研究所とともに次世代高性能制御装置の開発設計を行った後、太陽光発電・電力貯蔵システムなどの開発・製品化などに携わりました。さらに超電導電力貯蔵システム用電力変換装置の制御技術確立のため、動作解析・系統解析を行う業務に従事。電力変換器の研究を行うとともに、その成果を社外に報告する機会に恵まれたことで、知見が広がり、検証の深度が深まりました。また、研究・開発の成果をまとめて学会に投稿し、大学で指導を受けつつ、就業しながら博士(工学)を取得することができました。

キャリアステップ4

入社1222年目
配属
電力・電機グループ 電機システム事業部 発電機システム本部 発電機技術センタ
役職
主任技師
仕事内容
新電源システム取り纏め。北米・アジア向け製品拡販、マーケティングなど

新電源システムの取りまとめ業務と同時に、北米・アジア市場向けにガスタービン電気品、モータドライブシステムを拡販するため、仕様決定やシステム提案、顧客およびサブベンダとの交渉に従事しました。また、特殊ACモータドライブシステムと分散電源(風力発電)システムのマーケティングに従事。プロジェクトマネージャとして、収支管理、工程管理、仕様決定業務に携わりました。12年目にキャリアの大きな転換期を迎え、設計業務の知識をベースにさまざまなお客さまと接し、製品企画に携わるようになりました。海外のビジネスに接する機会が増え、ネットワークが広がりました。このときに作ったネットワークは今も役立っています。お客さまの開発チームと交流を頻繁に行い、深く議論することで、ほかにないシステムを構築することができました。また、お客さまの悩みを聞き出すことがビジネスを展開するうえで有効だということを学びました。

キャリアステップ5

入社2223年目
配属
電力システム社 電機システム事業部 発電機システム本部
役職
チーフプロジェクトマネージャ
仕事内容
電機システムのマーケティング・事業開発・計画・実行。新規事業の運用と利益管理

鉱山、石油、ガス、再生可能エネルギーなどミッションクリティカルなセクターに関連する電機システムのマーケティング、事業開発、計画、実行を行いました。また、新規事業の運用と利益管理も担当しました。プロジェクトリーダーとして他部門の人たちを巻き込んだ大きなチームをリードする立場になり、設計業務で培った知識と経験が、プロジェクト進行やお客さまとの交渉に役立ちました。電気駆動式鉱山用ダンプトラックや風力発電などの事業がようやく立ち上がってきたのですが、ミッションクリティカルなシステムなだけに、ビジネスとして立ち上がるまでには時間が必要で、社会インフラとして高い信頼性を求められることを実感しました。また、マーケティングはM&Aの第一歩と言われますが、マーケティングを通してパートナーの財務状況、開発計画、戦略など分析する能力が身につきました。

キャリアステップ6

入社2426年目
配属
電力システム社 電機システム事業部 電機制御システム本部
役職
本部長
仕事内容
省エネシステム部門の運営と利益の管理。ワールドワイドな電機アプリケーションの事業開発

再生可能エネルギー(太陽光、風力タービン)、モータドライブシステムなどの省エネシステム部門の立ち上げを行いました。本部長として大きなチームを率いて活動する機会が増え、扱う予算も大幅に増加しました。ここではビジネス状況やチームメンバーに合わせて、細かい管理、権限を委譲して大枠の管理をうまく組み合わせていくことが有効ということを学びました。後半はキャリアステップ7(買収したインドの会社の経営)の準備を中心に活動。ようやく海外事業を直接ハンドリングする機会が得られました。

キャリアステップ7

入社2729年目
配属
Hitachi Hi-Rel Power Electronics Pvt. Ltd.
役職
Managing Director(代表取締役社長)
仕事内容
年度予算に基づき、会社を戦略的成長に向けて推進。会社全体の運営と利益管理。
全製品ポートフォリオの計画

2011年10月に日立製作所がインドにおけるパワーエレクトロニクス製品の事業強化を目的に買収したグループ会社に代表取締役社長として赴任。赴任時は、M&Aの効果を発揮できておらず、ドキュメントも整備されていない状況でした。日立の生産方式・品質管理方法、予算管理が根付いていなかったので、日本からの出向者をラインのリーダーに任命し、管理を徹底しました。最初の1年はトラブル処理が中心でしたが、根気強く市場で信頼性を築くことの大事さを説き続けた結果、3年目にようやく浸透してきたという実感を得ることができました。あらためて理念やビジョンの大切さを噛みしめるとともに、リーダーシップが会社を動かすことを痛感しました。赴任中にHarvard Business Schoolの”Senior Executive Leadership Program in India”を修了し、経営に必要な知識を体得するとともに、その活用を実際に体験することができました。

キャリアステップ8

入社30年目
配属
日立インダストリアルプロダクツ
役職
取締役 経営戦略本部長
仕事内容
事業戦略の立案、新規事業の開拓。製品開発の計画と管理。

私が過去にやってきたように、社内外のネットワークを活用しながら、新しいプロジェクト、新しい事業をどんどん立ち上げていきたいと思っています。

今後のキャリアプラン

私はパートナーを支え、ともに目標に向かって走ることのできるリーダーになることをめざしています。どんな意思の強いリーダーであっても不安になるし、くじけることもある。そんなとき、しっかり支え、引っ張っていく存在になりたい。そして、常に相談できる雰囲気や環境を社内に作っていきたいと考えています。当社には勉強熱心な人に来てもらいたいです。入社当初にはみんなこんなこともやりたい、あんなこともやりたいと考えますが、そういう志は年とともに消えていきがちです。しかし学ぶことを続けていると「次にこれをやろう」「あれもやってみたい」という夢がどんどん生まれてくる。そんな勉強熱心な人の活躍を期待しています。

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