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Hitachi

日立インダストリアルプロダクツ新卒採用

どこにもない製品の 「新しい作り方」を 作り出す。 どこにもない製品の 「新しい作り方」を 作り出す。

萩原 史門
Shimon Hagiwara

機械システム事業部 生産技術部
生産技術グループ / 2015年入社

理工学研究科 機械工学専攻 修了

入社の決め手

私は大学院1年の時に、当社(当時は日立製作所)のインターンシップに参加しました。大学院で金属を削る機械加工に関する研究をしていたこともあり、インターンシップでは現在所属している部署で実習を行いました。そこで感じた職場の雰囲気が明るく和気あいあいとしていて、「ここで働きたい」と思ったのが入社の決め手です。もしもインターンシップに参加していなければ、今ここで働いていることはなかったかもしれません。

いまの仕事について

金属の切削加工の 新しい製法確立をめざして。 金属の切削加工の 新しい製法確立をめざして。

私が所属する生産技術グループでは、設計者が設計した製品をいかに効率的かつ低コストで作るか、その方法を考え、新たな製法として確立する仕事をしています。私は、機械で金属を切削加工する技術の研究や開発を行っていて、これまでに遠心圧縮機を構成する羽根車の製法開発や新しい加工機の立ち上げなどに携わってきました。それと同時に入社以来取り組んでいるのが、5軸加工機と呼ばれる工作機械の加工用NC(Numerical Control:数値制御)プログラム作成です。インペラと呼ばれる圧縮機の羽根車は、複数の羽が三次元的にねじれて並んだ複雑な形状をしており、それを大きな金属の塊から削り出して作ります。切削工具と金属の素材を5つの加工軸でどのように動かせば、複雑な形状の羽根車を効率よく削り出せるのか。時には、プログラムだけでなく工具や治具の検討も行いながら、最適な切削方法を求めてシミュレーションや実験を繰り返しています。
また最近は、製法の開発だけでなく、工場や職場全体での生産性向上にも取り組んでいます。同じ部品を作るにしても、なるべく人の手をかけずに作るにはどうすればいいか。製造現場の方々とも意見を交わしながら、付加価値の高い製品づくりへの挑戦を続けています。

社員のイメージ画像 社員のイメージ画像

この仕事の魅力

工夫を積み重ねて、 まだないモノを具現化していく面白さ。 工夫を積み重ねて、 まだないモノを 具現化していく面白さ。

この仕事をしていておもしろさを感じるのは、なんと言っても「できた!」と感じる瞬間です。作り方がまだないところから工夫を重ねて、目に見えなかったものが具現化する。NCプログラムの作成でも、パソコンの画面で見ていたものが現実になっていく過程を見るのはすごくおもしろいですし、新たな加工方法にトライして加工時間を短縮できたときなどは、やりがいを感じます。
当社の製品は、顧客からオーダーを受けて作る一品一様の非量産品です。そのため、工場には生産ラインというものがなく、さまざまな機械が並んでいるだけ。それらの機械をどういう順番で組み合わせて、どう使うか。毎回、ほぼゼロからさまざまなモノの作り方を考え、そのたびに新しいことを学べるのは非量産のモノづくりの魅力だと思います。また、私たちのように大型の産業製品を作っている工場は、そう多くはありません。何メートルもあるような大きなモノをコンマ何ミリという精度で作る技術は当社の強みであり、なかなか経験できない仕事だと思います。
もちろんそれはこの仕事の難しさでもあり、私自身、もっと多くの知識を習得する必要性を感じています。それでもやはり作っているときは夢中で楽しく、純粋にモノづくりの楽しさをモチベーションにできるのは最大の魅力だと思います。

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仕事を通じて成長したこと

さまざまな人の知恵を掛け合わせて、 難題を突破する。 さまざまな人の知恵を 掛け合わせて、 難題を突破する。

私のターニングポイントになったのは、入社5年目から携わった遠心圧縮機用羽根車の新製法技術の開発です。この時、私は入社して初めて製法開発の「取りまとめ」を行いました。チームとしては数名の規模でしたが、会社から与えられる研究開発費の管理も含めて、ゼロから新しい製法を生み出すプロジェクトのリーダーを任されました。工場内でまだ誰もやったことのない製法で、常に試行錯誤の連続。設計部門や製造現場など社内の各部署はもちろん、工作機械メーカーの方々とも協力して解決策を探りました。同時に個人としても、新たな治具の形状を検討するなど技術的な挑戦の機会にもなりました。そして、多くの壁にぶつかりながらも、さまざまな人と力を合わせて新たな突破口を開くことができた、その経験は、私に社内外の人と積極的にコミュニケーションすることの大切さを教えてくれました。
また、入社6年目の時に、新入社員が1年間取り組んだことについて論文にまとめる「研修員論文」という制度の指導員となったことも非常にいい経験となりました。それまで指導される側だった自分が、指導する立場となってさまざまな戸惑いもありましたが、相手の立場で物事を考え、どうすれば業務をうまく進めることができるのかという視点を身につけることができました。まだまだ多くの人に頼り、さまざまなことを学んでいる状況ではありますが、いずれは私も人から頼られるような存在になりたいと思っています。

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日立インダストリアルプロダクツの魅力

高い技術力を生かして、 社会を支えるモノづくりができる。 高い技術力を生かして、 社会を支える モノづくりができる。

当社の魅力は、「技術力の高さ」だと思います。ポンプや圧縮機、試験装置など、さまざまな製品を一品一様でそのつど考えながら作ってきた積み重ねが、知識や技術となって蓄積されています。業務で壁にぶつかったとしても、社内を探せばきっとその分野に詳しい人がいます。どんな難題でも協力して乗り越えていくことができるのは、日立インダストリアルプロダクツの魅力だと思っています。
また、日立グループには「部会」と呼ばれる全社活動があり、領域ごとに技術者同士が会社の枠を超えて交流を深め、グループ全体で技術力を高めていこうとする場があります。私も機械加工の部会に参加して、日立グループの若手社員でドイツの展示会に技術調査に行き、海外の技術者のクリエイティブな考え方に刺激を受けました。自ら手を挙げればそのようなチャンスを与えられる環境も当社の魅力の一つだと思います。
私たちの製品は、普段の生活では目に触れる機会はほぼありませんが、社会インフラを支える重要な役割を担っています。異常気象による豪雨災害対策や、地球環境に配慮した脱炭素化の動きにも貢献できる製品を作っており、モノづくりのおもしろさや高い技術力を感じながら、これからの社会を支える仕事ができることに大きなやりがいを感じています。

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