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Hitachi

日立インダストリアルプロダクツ新卒採用

モノの形を作る前に、 まず製品の性能を デザインする。 モノの形を作る前に、 まず製品の性能を デザインする。

原 豪希
Takeki Hara

電機システム事業部 ドライブシステム本部
電機プロダクト設計部
電動機第二設計グループ / 2015年入社

基礎工学部 材料工学科 卒

入社の決め手

大学院では、航空宇宙分野でロケットの部材について研究していました。就職に際しては、やりたい仕事についてのイメージが漠然としていましたが、最終的には、社員の方々の温かく、誠実な雰囲気を見て入社を決めました。その印象は入社5年経った今でも変わらず、自分にとても合っている職場を選べたと思っています。

いまの仕事について

その土地の風を読みながら、 新しい発電機を構想する。 その土地の風を読みながら、 新しい発電機を構想する。

私は入社以来、風力発電用の発電機の設計に携わってきました。風力発電の大きな風車を見たことがある方も多いと思いますが、発電機は、その風車の軸に直結して、風車の回転から電気エネルギーを生み出す風力発電の要です。その発電機の設計のなかでも、私は電気設計業務を担当しています。電気設計とは、発電機本体のサイズや形、構造を設計する前段階の設計で、例えば「1,000回転で2メガワット発電させる」といったお客さまの要望に沿って、製品全体の仕様や、その仕様に合った電気的特性などを決める、いわば発電機の「性能を設計する」仕事です。風力発電は、当然ながら風をエネルギー源とする装置なので、建設地の地形やそこに吹く風の特性なども考慮しながら設計をしなければなりません。私は主に、ブラジルやアメリカなど、広大な土地に同じ風向きで一定の強風が吹き続ける場所で使われる発電機を担当してきました。
また、風力発電用の発電機ではお客さまと協創しながら、IoT(Internet of Things)やデータを活用した保守活動をしています。発電機にセンサーを組み込んでデータを収集し、AIなども活用しながら稼働状況を分析することで、システムの故障予測やメンテナンス時期の予測など、想定外の発電停止を未然に防ぎ、風力発電システム全体の安定稼働に貢献することができます。私も、これまでよりも一層、中長期的な視点を持って当社の発電機事業に貢献していきたいと思っています。

社員のイメージ画像 社員のイメージ画像

この仕事の魅力

世の中を変え“られる”仕事で、 世界の一部を作る。 世の中を変え“られる” 仕事で、世界の一部を作る。

当社の設計者として面白さを感じるのは、製品を設計して終わりではなく、製品の納入後も、その製品に関われることです。お客さまとコミュニケーションをしながら、納めた製品の運転データや使用状況を確認し、また次の設計にフィードバックすることができる。技術的な進歩はもちろん、自分の成長も感じることができます。時には、海外まで足を運んで現物を確認しに行くこともあり、なかでも入社4年目にブラジルで見た風力発電設備は、私の仕事のターニングポイントにもなりました。広大な草原に、50mを超す大型の風車が見渡すかぎり数百基立ち並んでいる圧巻の光景は、将来のエネルギーのあり方のひとつを目の当たりにしているような、大変インパクトの大きい景色でした。自分の仕事が、景色を変え、エネルギーのあり方を変え、世界の一部を作っている。職場では、出荷台数何万台といった数字では聞いてはいたのですが、世の中を変え”られる”仕事をしている、と心から理解できたのはこのときからかもしれません。
もし自分の設計によって不具合を起こしてしまえば、世の中に非常に大きな影響を与えてしまう。そのことを改めて認識し、地道な設計のプロセスをおろそかにせず、一つひとつ丁寧に向き合って、私が手がけた製品はこれです、と胸を張って言える製品を世の中に送り出せる設計者になりたいと強く思うようになりました。

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仕事を通じて成長したこと

しっかりとした設計思想を持って、 仕事ができるようになってきた。 しっかりとした設計思想 を持って、仕事ができる ようになってきた。

設計者として、技術的な知識や経験を増やし、人財としての価値を上げていくことは、もちろんひとつの成長です。しかし、それよりも私が実感している一番の成長は、入社した頃には漠然としていた設計のイメージや仕事の意味が、さまざまな仕事を経験したことで、現実的に頭の中で描けるようになってきたことだと思います。それは、ただ発電機を回して電気を作るというだけでなく、こちらの意図した通りに機械を動かして電気を作る、そうした単なる数値目標だけではない、設計の思想や意思を持った仕事が少しずつできるようになってきた、ということかもしれません。例えば、発電効率や製造コストを踏まえたうえで、さらにお客さまの使用環境やビジネスに合った最適解を追求する。そういう意味で、入社したころに比べて、設計の解像度がだいぶ上がってきているのかなと思います。
また、仕事全体の流れが見えてきたことで、お客さまから得た情報を、すばやく営業チームに共有するなど、情報共有のスピードにも気を配るようになりました。海外のとある会社の社長には「情報には鮮度がある」と教わりました。情報は、必要とされたタイミングで出さなければ、どんなに有益な情報でも無価値になってしまう。だから、いつでも必要な鮮度で情報を提供できるよう、下準備を心がけています。機械や図面だけに向き合うのではなく、お客さまのパートナーとして、ビジネス全体の流れの中で、設計者としての役割を果たしていきたいと考えています。

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日立インダストリアルプロダクツの魅力

長年のノウハウがあるからこそ、 最先端にアプローチできる。 長年のノウハウが あるからこそ、 最先端にアプローチできる。

当社の魅力は、実績とノウハウが生きた環境で、IoTソリューションなどの先端技術を取り込みながら、現場の近くでモノづくりができることだと思います。言いかえると、伝統と革新がしっかりと両輪で回っているということかもしれません。伝統という意味では、電動機・発電機は日立創業の製品でもあり、お客さまの工場で何十年も前の機械がまだ元気に動いていると聞くと、産業の中心で信頼性の高い仕事をしてきたことが分かります。社内でも、疑問に思ったことは近くの人に聞けば大抵解決できるし、新しく思いついたと思うことさえ、すでに過去の記録に残っていたりします。多くの知見が会社の引き出しとして蓄積されているので、それを土台にして、自分なりに新しいことを考えいくことができます。つまり、最先端の技術に、最短距離でアプローチできる。さらに、革新という部分では、例えば私がIoTに関する提案をすれば、すぐにみんなで議論して、反映しようとしてくれるような、進取の気風を感じることも多くあります。それが、机上の空論ではなく、きちんと実際の使用に基づいて発想するところなどは、やはり、長年にわたってビジネスの中でモノづくりをしてきた「重み」なのだと思います。私も、世の中に価値を生み出していける製品を作っていきたいと思います。そして、”日立グループのなかでも、日立インダストリアルプロダクツは頭一つ抜けている”と言われるような会社になっていけるように、私もその一員として成長したいと思っています。

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