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日立インダストリアルプロダクツ新卒採用

原価管理の 最終防衛ラインとして、 経営の意思決定を支える。 原価管理の 最終防衛ラインとして、 経営の意思決定を支える。

柿花 爾
Mitsuru Kakihana

経営サポート本部 機械システム財務部
原価グループ 第三原価係 / 2020年入社

商学部 経営コース 卒

入社の決め手

大学で経営について広く学んだことから、財務の仕事に興味を持ちました。私が財務職として働くうえで重視したのは、目に見える商品を扱う業種であること。目に見えないサービスよりも、物の価値や値段、社会との関わりをより実感しやすいと思ったからです。当社は日立の創業からの精神を受け継ぐモータを中心としたモノづくりを展開しており、広く社会に貢献できることにも魅力を感じ、入社を決めました。

いまの仕事について

原価を細かくチェックし、 経営の指標を作り上げる。 原価を細かくチェックし、 経営の指標を作り上げる。

現在入社2年目で、「財務職」として機械制御システム部とロジスティクスシステム本部の原価管理決算、業績管理に携わっています。当社の財務職に与えられたミッションは、会社が正しい経営管理ができるように経営判断のベースとなる指標を作ることです。私たちが作成した指標が経営方針にも影響するため、自分が担当する部署の業績が正しく組み立てられているかを確認したうえで、見通しを立てることが求められます。
機械制御システム部では、地震などの有事に電車が脱線しないためのシミュレーションをする試験装置などを作っており、ロジスティクスシステム本部では、物流・製造現場の省人化などに使われる無人搬送ロボット「Racrew(ラックル)」などを生産しています。私の元には、毎月それぞれの製品を作るためにかかった費用のデータが届き、一つひとつの金額が適正かどうか、正しく利益が算出されているかをチェックします。たとえば、利益率があまりにも高い場合、「この作業の原価が入っていないのではないか」と推測を立てて担当部署に確認し、もしも間違っていた場合にはデータの修正処理を行います。私の担当部署だけでも毎月億単位のお金を管理し、年間売上では100億円以上にもなります。間違った決算情報のままだと業績や経営管理にも影響するなど大きな責任を伴うため、「誤った処理が行われた際に、原価情報のアラートに気付ける最終防衛ラインである」という自覚を常に持って仕事に取り組むことを心がけています。

社員のイメージ画像 社員のイメージ画像

この仕事の魅力

入社2年目でも 経営の意思決定に関与できる。 入社2年目でも 経営の意思決定に 関与できる。

原価管理を通じて自分が担当する部門全体のお金の流れが見えるため、経営の意思決定の一助となるデータに触れられることが財務職としてのやりがいです。原価から会社の意図が見えるのもこの仕事の面白いところ。たとえば、ある製品の開発には他の製品よりも原価が多くかかっており、それだけ会社がその製品の開発に注力していることがわかります。また、試験装置のような大型の製品を納めるチームの一員として大きな原価を管理できるのは、当社の財務職の魅力だと感じます。
私がチームとしての仕事を意識するようになったのは、これまで抽象的にしか表すことができていなかった数値を可視化するための資料を作成したことがきっかけでした。会社では、各部門が目標達成に向けた「行動計画」を立てており、現状の実力値を予測し可視化する指標はあったものの、そこからコスト削減や追加受注など、さらなる努力をするとどうなるのか、抽象的な値のため可視化することが難しく、業績管理がうまくいかないという課題がありました。そこで、製造過程の作業別に管理していた情報を一元管理するためのフォーマットを作成。作業ごとの原価を横断的に管理することで会社の「努力値」や「見込み値」が可視化され、業績をより正確に評価できるようになりました。自分が作成した資料が事業所全体の会議の場で採用され、入社2年目でも経営の意思決定に関与する情報を生みだせたことは、大きな喜びでした。自分の役割は現場のサポートであり、表に出にくいと思っていた財務の仕事についての考え方が変化したきっかけとなりました。

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仕事を通じて成長したこと

担当部署との信頼関係を築き、 スムーズな情報共有が可能に。 担当部署との 信頼関係を築き、 スムーズな 情報共有が可能に。

原価管理の仕事を通じて、財務として自分一人の仕事をしていればいいのではなく、担当部署との連携が大切だと学びました。原価は「ナマもの」であり、社会情勢など予想に反した動きに影響される点が原価管理の難しさでもあります。最近では、社会的な課題となっている半導体不足により、原価の発生時期が遅れるなどの影響が生じています。理論や数字だけでは判断できないため、対応が遅れれば業績悪化につながってしまいます。しかし、現場との信頼関係が築けていればタイムリーに情報共有でき、業績を早めに修正するなどの対応ができます。担当部署から上がってくる数字をただ待つだけではなく、私の方からも気づいたことがあればこまめに連絡を取り、「柿花は原価をしっかり確認している」と思ってもらえるよう心がけています。そのおかげもあってか、これまで上司を通じてやりとりしていた担当部署の方が、直接私に質問してくれるようになり、うまく関係性を構築できたことを実感しています。
現在はひとつの事業所の数部門を担当していますが、将来的には会社全体の経営戦略にも携わりたいと考えています。そのために私がめざしているのは、株式上場している会社が公開している決算書の一つである「賃借対照表(バランスシート)」の数値を見ただけで、その会社の経営状況やほかの情報を読み取れるような読解力を身につけること。また、簿記などの資格を習得し、先輩方のように財務のスペシャリストとして頼られる存在になるのが目標です。

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日立インダストリアルプロダクツの魅力

表に出ないことが、 社会に貢献できている証。 表に出ないことが、 社会に貢献できている証。

当社は、オーダーメイドの製品を高いクオリティーで提供しており、日立ブランドという強みもあることから、顧客からの信頼を得られていると自負しています。世界中で常に顧客がいる会社であるものの、普段の生活で当社の製品を目にすることはほぼありません。表立った活躍がないのは問題が起きていない証であり、目立っていないからいいのだと私は思っています。たとえば、新幹線が何ごともなく運行できるのは、当社の試験装置があってこそ。事故のない平穏な社会の構築に貢献できるのは、当社で働く大きな意義だと感じます。公共事業も多く扱っており、まわりまわって自分の生活を助ける仕事ができていることにも喜びを感じられます。
このような事業面に加え、私のような若手が仕事を学ぼうとする姿勢に周りの社員がとても寛容な点も当社の魅力です。原価管理では、製品に異常があったときに生じるリスクなどあらゆるケースを想定する必要があり、当然ながら製品についての知識も必要になります。製造現場には、高い専門性を有する技術者がいるので、わからないことをすぐに質問できるのは、とても心強いです。

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