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Hitachi

日立インダストリアルプロダクツ新卒採用

モノづくりの力で、 環境負荷の軽減に挑む。 モノづくりの力で、 環境負荷の軽減に挑む。

成田 悠理
Yuuri Narita

電機システム事業部 ドライブシステム本部
電機プロダクト設計部 電動機第一設計グループ / 2020年入社

環境・社会理工学院 融合理工学系 修了

入社の決め手

私は仕事を通じて2つのことを叶えたいと思っています。1つは、子どもの頃から興味があった地球温暖化を抑制し、持続可能な世界を実現すること。もう1つは、大学で学んだ機械工学やシミュレーション技術を駆使したモノづくりをすることです。社会的インパクトの大きいインフラ・産業機器事業に取り組む当社なら、この2つを実現できると思い、入社を決めました。

いまの仕事について

CO2排出削減に取り組みながら、 付加価値の高い製品を創出する。 CO2排出削減に 取り組みながら、 付加価値の高い 製品を創出する。

現在入社3年目で、一般産業用モータの構造設計と開発業務を担当しています。私が設計・開発に携わっているのは、トンネル内の送風機用モータや原子力発電所で非常時に使われる注水ポンプ用モータ、水道局のポンプ用モータや工場で使われる粉砕機用モータなど、さまざまな目的で使われているモータです。
構造設計では、これらのモータを構成する土台や骨組みに使われる部品を安全性やコストを考慮しながら設計しています。モータの大まかな構造は決まっているものの、回転数や出力、騒音値、振動値、保護方式(防水や防塵の規格)、塗装など、顧客の使用環境や求められるスペックに応じて一から設計をすることが私の仕事です。
開発業務では、市場からの要求に応える新設計のモータや環境負荷の軽減を実現するモータの開発をしています。現在私が取り組んでいるのは、天然ガスの一種「シェールガス」を採掘するために使われるフラッキングポンプの動力となるモータの開発です。シェールガス採掘時には、フラッキングポンプで高圧の水を地下に注入し、水圧で穴を開ける「水圧破砕法」が用いられています。これまでフラッキングポンプの駆動にはディーゼルエンジンが使用されていましたが、CO2の排出低減や動力の高効率化の観点から、モータ化(電動化)へのニーズが高まっています。そうしたニーズに応えるために、モータに使用する部品の種類を変えるなどの工夫をしながら、試作や検証、評価を重ねています。

社員のイメージ画像 社員のイメージ画像

この仕事の魅力

大きな責任を伴う分、 出荷時の喜びもひとしお。 大きな責任を伴う分、 出荷時の喜びもひとしお。

モータの設計はさまざまな工夫の積み重ねです。例えば、モータのエネルギー効率を上げるための構造面での工夫。モータの高効率化を実現するには、モータが温まりすぎないように熱の排出を促す構造にする必要があります。時間に限りがある中で、シミュレーションや結果の検証をしながら、うまく熱を逃す仕組みを考案しています。
また、材料についても、ひとつの部材からできるだけ多くのパーツを作れるよう、製造現場の方々と議論を交わしながら、材料を無駄にしない効率的な設計を心がけています。
そして、社会課題解決の観点からも、やりがいを感じています。私は小学生の頃にテレビで地球温暖化を知り、「このままでは、地球が滅んでしまう!」と危機感を覚え、個人で節電やリサイクルに取り組んできました。大学では環境問題を学び、小規模水力発電のタービンの高効率化を研究した経験もあります。当社は機械の心臓部として産業やインフラを支えるモータを扱うため、さまざまな産業分野における動力の電動化を実現することで、社会全体のCO2排出削減に貢献できる。そう信じて、環境負荷の軽減に取り組んでいます。
設計開発者は、技術と商品を結びつける「モノづくり」の責任的立場であり、小さな設計・手配ミスも許されません。責任の重い仕事ですが、自分が設計した製品が形になり、実際に動いている様子を見られることが醍醐味だと感じています。製品を無事に出荷できたときは「我が子がやっと巣立っていった!」という達成感でいっぱいになります。

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仕事を通じて成長したこと

モータ全体の構造を考え、 先を読みながら行動できるように。 モータ全体の構造を考え、 先を読みながら 行動できるように。

設計開発者としての経験を重ね、仕事全体の流れが見えてきたことで、つねに先を読みながら行動できるようになったと感じます。入社2年目に初めて一人で送風機用モータの構造設計を任されたときは、先輩方から言われたことをその通りに進めるだけで精一杯。目の前のことしか見えていなかったため、取付間隔の寸法を間違えてボルトが取りつかないなどの初歩的なミスをしたこともありました。また、当初は図面と実物との違いにも悩まされることもありました。図面上でうまく設計できたとしても、実際の製品が問題なくつくれるとはかぎりません。たとえば、溶接したときに接合部分が盛り上がる「ビード」を計算に入れないまま設計してしまうと、構造にズレが生じてしまいます。開発設計者には、そのような細かい部分まで計算して図面を描くことが求められます。
苦い経験もありましたが、今では全体の構造を把握しながら設計でき、モータに取り付く部品をどのように配置するかを頭の中で考えられるようになりました。一つひとつは小さなことかもしれませんが、意識や行動の変化が製品の不具合や部品の手配漏れなどの回避にもつながっていると感じます。
とはいえ、まだ入社2年目です。蓄えたい知識や吸収すべきことはたくさんあります。職場ではどんな相談にも耳を傾けてくれる先輩ばかりですが、より具体的なアドバイスを受けるために、自分なりに考えて仮説を立ててから相談するよう心がけています。道のりは長いですが、ゆくゆくは、上司や先輩から「成田になら安心して仕事を任せられる」と思ってもらえる存在になるのが目標です。

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日立インダストリアルプロダクツの魅力

持続可能な社会を支えるモノづくりに、 誇りを持って携われる。 持続可能な社会を 支えるモノづくりに、 誇りを持って携われる。

世の中では、「モノづくり」から「コトづくり」へとシフトしようとする流れもありますが、実際に社会インフラを動かしているのは紛れもなくモノであり、モノづくりがとう汰されることはありません。この会社では、社員一人ひとりが「世の中を動かすモノづくりに携わっている」という自負を持って仕事をしています。一から十まで自分で設計し、その製造現場も見ることができるのは、モノづくりが好きな人にとってはたまらない醍醐味です。
私は、環境負荷の低いモータや発電機を世界中に提供することで、持続可能な世界の実現に貢献できると考えています。そのために、産業機器のさらなるグローバル展開にも貢献したいと思っており、そのフィールドも整っていると感じます。そして将来的には、私の“推しエネルギー”である風力発電などにも携わりながら、多角的な視野を持って仕事ができるようになりたいと思っています。
また、いい意味で性別を意識せずに働ける環境も当社の魅力として挙げておきたいことの一つです。「女性だから」と特別扱いされたり、男性との違いを感じたりすることもなく、ジェンダー平等が当たり前のように浸透していると感じています。

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