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Hitachi

日立インダストリアルプロダクツ新卒採用

企業秘密の試験装置で、 最先端のモノづくりの、 その先へ。 企業秘密の試験装置で、 最先端のモノづくりの、 その先へ。

高尾 景
Kei Takao

機械システム事業部 機械制御システム部
試験機グループ / 2011年入社

工学研究科 機械システムデザイン工学専攻 修了

入社の決め手

大学院では、音波を熱エネルギーに変換する熱音響工学の研究に携わっていました。研究室で小さな機械を扱ううちに、いつの間にか大きな機械をつくる仕事への憧れが募り、プラント系を志望しました。入社の決め手となったのは、工場見学で現場の仕事を目の当たりにしたこと。規模の大きさに感銘を受けると同時に、モノづくりの全体をふかんしながら、製品の受注から据え付けまで一貫して関われる設計者の仕事に魅力を感じました。

いまの仕事について

設計の枠を超えて、 顧客企業のモノづくりを支える。 設計の枠を超えて、 顧客企業の モノづくりを支える。

現在は大型の試験装置を設計する部署で、鉄道車両や関連設備を開発・研究するために使われる試験装置の機械設計を担当しています。試験装置とは、住宅メーカーのCMで見るような、一軒家を載せて地震による揺れをテストする振動台や鉄道車両の走行試験装置などをイメージするとわかりやすいかもしれません。私たち設計者は、顧客の要望を聞いて試験装置を検討する見積もり段階から詳細設計、機器の製作、組立、現地据付、動作試験までのすべての工程に携わります。さらに、試験装置は納入して終わりではなく、納入後にさまざまな試験を行う中で必要になった機能を追加でオーダーされることもあり、そのつど、当初の仕様を鑑みながら、実現可能な改造かどうかなどの検討を行っています。
また、通常業務に加えて自己研さんの一貫として、日立グループ全体で行われる「日立総合技術研修」にも参加しています。約1年にわたり2週間に1回の頻度で宿泊研修が行われ、最先端技術はもちろん、経営やマーケティング、語学やAIの活用法まで、多岐にわたる内容をその道の専門家に学べるとても貴重な機会です。参加メンバーは所属会社も業種もバラバラですが、1年間の講義を通じて、第二の同期とも呼べるほど深い関係性を築いています。

社員のイメージ画像 社員のイメージ画像

この仕事の魅力

まだ世に出ていない最先端製品を テストする面白さ。 まだ世に出ていない 最先端製品を テストする面白さ。

当社の試験装置は、量産品でなく顧客の要望に合わせて一つひとつ作り上げていくものです。自分で設計した製品が形になり、顧客に運用してもらうまでのすべての工程に携われることは、この仕事の面白さだと思います。試験装置は、鉄道や発電所など社会的なインフラの縁の下を支える働きをしています。自分が設計した装置で試験をした製品が世の中で活用されている光景を見るのは、とても感慨深いです。一方で、製品が世に出る前のテストをする役割を担っている以上、試験装置には正確さや耐久性が必要とされます。また、日々進化し続ける顧客の製品に対応するためには、試験装置も最先端の技術が求められます。もちろん、そのすべてが企業秘密の世界。製品設計では、これまでに設計したことのある仕様を超える装置について検討する必要があり、設計者である私自身も日々の勉強や研修制度などで技術を磨き、つねに顧客の要望に応えられるよう心がけています。
そして、顧客や関係各所がチームになって一つの製品を作り上げる達成感も設計者の醍醐味だと思います。試験装置は、電気制御設計、営業、調達、製造、品質保証や関係会社など、社内・社外ともに多くの人の力なくしては完成しません。その全体の意見を集約し統括することが私たち設計者の役割です。設計者には技術力はもちろん、多くの人をまとめあげる人間力も求められていると感じます。

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仕事を通じて成長したこと

チームで成し遂げることの 大きさと喜びを知った。 チームで成し遂げることの 大きさと喜びを知った。

多くの人たちが関わるプロジェクトを通じて「チームでモノづくりをすること」への意識が備わったと感じます。私は、学生時代はチームスポーツなどを経験したことがなく、個人的な努力で生きてきた感があります。しかし、個人の力でできることは小さく、チームで動けば大きなことを成し遂げられることを知りました。もちろん大変なこともありますが、その分得られる達成感も大きいです。チームの仕事では、コミュニケーションが不可欠。メールや電話だけでなく、相手の顔を見て直接会話することを重視しています。そのことの大切さを痛感させられたのは、入社2〜3年目のころに納入した大型の振動試験装置です。大型の振動試験装置は、加振する質量も大きく、地面にもその振動が伝わります。そのことはあらかじめ想定していたのですが、納入前に顧客との認識のすり合わせがきちんとできておらず、「地面が揺れて、ほかの研究に迷惑がかかる」とお叱りを受けたことがありました。事前にコミュニケーションできていれば避けられたことです。結果的には、その後の対応なども含めて顧客に貢献できたことで感謝の言葉をいただき、設計的にも革新的な試験装置だったことから、顧客と一緒に学会発表を行うまでに信頼関係を構築することができました。コミュニケーションによって、関係が良くも悪くもなりうることを学ぶ機会になりました。

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日立インダストリアルプロダクツの魅力

日立グループのスケールを感じながら、 スピーディーに動ける。 日立グループの スケールを感じながら、 スピーディーに動ける。

当社の魅力は、プロダクトづくりに特化しているところです。そして、試験装置が完成するまでの一連の流れを設計部隊が体感できること。モノづくりに携わりたい人にとっては非常に魅力的な環境だと思います。また、自分の考えを持って自由に働きたいと思う私にとっては、会社の規模が大きすぎない点も働きやすさにつながっています。こうした魅力に加え、日立製作所から分社したことで製品を供給するための意志決定のスピードが速くなったことも魅力のひとつ。会社として小回りが効くようになっただけでなく、必要であればこれまでと同様に日立製作所との連携もはかれる。メリットはそのままに、より身動きがとりやすい環境になったと感じます。今後の課題としては、世間的な認知度を高めること。私たちは信頼できる試験装置を作っているという自負があるので、もっと世の中にアピールする必要があると考えています。ゆくゆくは、学生のみなさんに「日立インダストリアルプロダクツで試験装置をつくりたい」と思ってもらえるようになりたいです。

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