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Hitachi

日立インダストリアルプロダクツ新卒採用

世界に一つのプロダクトで アメリカ市場を開拓するために、 今日も最前線に立つ。 世界に一つのプロダクトで アメリカ市場を 開拓するために、 今日も最前線に立つ。

王楚程
Wang Chucheng

電機システム事業部 ドライブシステム本部
ドライブシステム部 ビルトインドライブグループ
Hitachi Industrial Equipment & Solutions America, LLC出向 / 2016年入社

先進理工研究科 共同原子力専攻 修了

入社の決め手

大学院で原子力の研究をしていたこともあり、当初はエネルギー関係の仕事をしたいと思っていました。就職活動では、中国国籍であることを理由に不採用になる経験もしましたが、日立製作所(当時)の面接では、エネルギー関係の仕事に就きたいという私の意向をくんだ職種を提案していただくなど、国籍に関わらず一人の人間として丁寧に向き合ってくれたことが深く印象に残り、入社を決めました。

いまの仕事について

高まる電動化の波に乗り、 顧客のニーズを捉えた製品を生み出す。 高まる電動化の波に乗り、 顧客のニーズを捉えた 製品を生み出す。

私は現在、シカゴにあるHitachi Industrial Equipment & Solutions America, LLC に駐在し、当社のモータやインバータを顧客に提案する「営業技術職」として、「北米向けのマーケット開拓」というミッションを遂行するために、営業活動を技術的な面から推進しています。主な仕事内容は、顧客からヒアリングしたニーズをもとに、日本にいる設計担当者や工場の技術担当者、現地のセールスチームとともにさまざまな角度から検討し、実現可能な仕様に落とし込むことで、予算の観点から、プロジェクトがうまくいくかどうかを判断するのも営業技術の仕事の一つです。
その中で私がいま重点的に取り組んでいるのは、「シェールガス」を採掘するためのフラッキングポンプ用モータとインバータの拡販です。フラッキングポンプは、地下の岩体に高圧の水を注入して掘削する「水圧破砕法」に使われています。大型トレーラーにポンプを載せて各地の採掘場を転々と移動し、現場には何台ものトレーラーがずらりと並びます。
従来、フラッキングポンプはディーゼルエンジンで駆動していましたが、エネルギー効率があまり高くない割に、温室効果ガスの排出量が多いという課題がありました。エンジンをモータに置き換えて電動化することで、エネルギー効率を上げながら、温室効果ガスの排出も削減できます。近年、カーボンニュートラルの実現に向けた動きが進む中、さまざまな領域で電動化のニーズが高まっており、モータなどの電動機を強みとする私たちのビジネスチャンスが世界中に広がっていると感じます。
私の直近の目標は、電動化ブームのニーズを捉え、新たな主力製品を創出することです。アメリカの営業チームと協力して顧客の潜在的なニーズを見つけるなど、新たなチャンスを探しています。

社員のイメージ画像 社員のイメージ画像

この仕事の魅力

“今までにないモノづくり”が 形になる瞬間に立ち会える。 “今までにないモノづくり”が 形になる瞬間に立ち会える。

フラッキングポンプの電動化のように、今まで実現できなかったことが現実になる瞬間を体験できるのが、この仕事のやりがいだと感じます。ゼロから取り組んだものが主力製品の一つになるのを目の当たりにすると、次の仕事へのモチベーションにもなります。
今までにないモノづくりは、やりがいと難しさが表裏一体にあると感じます。従来は、ある程度決まったフォーマットがあり、完成形が見える状態で新しい製品をつくっていました。しかし、前例がないものをつくるとなると、仕様を作成するところから始めなくてはなりません。私たちが顧客に提案したことが正解だったのかどうかがわかるのは、製品の運転開始後やさらに数年後……。慎重に進めたいところですが、スピードが重視されるアメリカでは、ゆっくり検証している時間はありません。正解の見えない状況で決断を迫られるプレッシャーはありますが、このような難所を乗り越えるために、設計チームや営業チームのノウハウを結集させながら、「この仕様を信じて進めよう!」と思えるまで議論し、考えることが求められます。初めて現地試運転でモータが動いた瞬間を目にした時は、言葉にできないほど感動したのを覚えています。製品のプロトタイプができたことで、「次のポンプはこうしたらいいのではないか」と新たな仕事につなげられるようにもなりました。

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仕事を通じて成長したこと

「モノづくり」の本質を学び、 実務に生かせるようになった。 「モノづくり」の本質を 学び、実務に生かせる ようになった。

これまでの仕事を通じて、「モノづくりとは何か」について深く学ぶことができました。学生時代の研究では真理を追求していましたが、製造業のモノづくりには、ここからさらに実用性や作業性、経済性が加わります。
私の理想のモノづくりは、「売れるモノをつくること」です。学生の皆さんからは、俗な考え方だと思われるかもしれません。しかし、現場に納得して仕事をしてもらうために「これは売れます!」とはっきり伝えることも私たち営業技術の重要な役割だと思っています。
こうした私のモノづくりに対する考え方に大きな影響を与えたのは、2019年のアメリカへの長期出張です。当時、私は工場の設計者として製品の設計をしていましたが、現地には実製品を知るエンジニアがおらず、私はエンジニアとして現地の営業活動をサポートする出張に出かけました。アメリカでは、よりスピーディーに顧客からの問い合わせに答えなければビジネスの機会を失ってしまいます。セールスの最前線に立ってみて初めて「いいモノを設計するだけでは売れない」ということを知り、強い衝撃を受けました。モノを作るだけでなく、それを実際に売るためにどうすればいいのか。私は、顧客の要望を直接聞ける最前線に自分が立ちたいと思うようになり、帰国後、「営業技術としてアメリカに行きたい」と会社に伝えました。
このような私なりのモノづくりを実現するためにも、私はつねに「正道をもとに誠実に語る」ことを心がけています。顧客からの受注だけを求めて良い情報だけを伝えるのではなく、顧客の不利益になる情報も含めて正直に伝え、その上でどう改善していくかを話し合うことが大切です。このボーダーラインを守りながら仕事をすることで、仕事上の数字や社内外の人間関係もよくなると信じています。

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日立インダストリアルプロダクツの魅力

自ら手がけた製品で “当たり前の日常”を支えていく。 自ら手がけた製品で “当たり前の日常”を 支えていく。

水道のハンドルをひねれば水が流れ、ガスのスイッチを入れれば火が灯る。このような当たり前の日常を支えるインフラの裏側には、私たちの製品があります。派手さはなく、できて当たり前と言われる仕事です。しかし、自分たちがつくった製品が現場で問題なく運転できたときの安堵や喜びは、何にも代え難いものがあります。長い歴史に培われた高い技術力を背景に、「一球入魂」ならぬ「一品入魂」で世界に一つのオーダーメイド製品を手がけているため、「これは私がつくった電動機だぜっ!」と誇れるのも魅力です。
当社には、自分の考えをしっかり伝えられれば、やりたいことに挑戦させてくれる環境も整っています。いま私がアメリカにいるのも、会社から与えられた長期出張のチャンスを生かし、自分で「行きたい」と意思表示したからです。
このような挑戦ができるのは、後押ししてくれる上司や先輩の存在が大きいです。私の意見を聞き、必要なときは助言やサポートをしてくれます。社長が自ら若手社員とコミュニケーションを図れるような機会を設けるなど、現場の声に耳を傾け、さらに会社をよくしようとする風通しの良さも感じます。
将来的には、日立インダストリアルプロダクツの社長になるのが目標です。新人の頃は「ビッグになりたい!」という個人的な思いしか持っていませんでしたが、仕事を通じて「会社をもっといい方向に持っていき、インフラを支えるモノづくりを続けていきたい」と会社や社員への思いを抱くようになりました。私の気持ちが変化したのは、この会社で働く人の温かさや、一人ひとりが持つ「一生懸命いいものをつくろう」という信念に触れたからです。さらに、アメリカにいることで、現場で働く人たちの思いをより感じられるようになったと思います。

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