ページの本文へ

Hitachi

日立インダストリアルプロダクツ新卒採用

部品の調達から始まる、 “モノづくりの最初の一歩” を今日も踏み出す。 部品の調達から始まる、 “モノづくりの最初の一歩” を今日も踏み出す。

山木 いしみ
Ishimi Yamaki

経営サポート本部 調達本部 機械システム調達部
購買第一グループ / 2020年入社

文学部 英語英文学科 卒

入社の決め手

私が幼少期を過ごした中国の農村部は、水がまともに供給されない環境でした。小学生の頃に日本に来て、当たり前のように水やお湯が出ることに感動したのを覚えています。このような原体験から、日本の国産技術で社会を根底から支える仕事に就きたいと思い、当社に興味を持ちました。入社を決めたのは、経営陣との近さを感じられる程よい距離感があること。そして、面接時の和気あいあいとした雰囲気に触れ、自分に合う会社だと感じたからです。

いまの仕事について

世の中の動きで調達も変わる、 一つとして同じ仕入れはない。 世の中の動きで 調達も変わる、 一つとして 同じ仕入れはない。

現在は調達部に所属し、国内の河川に設置する排水用の大型ポンプ設備の部品を購入しています。私が担当しているのは、ポンプまわりの動脈ともいえる「配管」、そこの流体の流量・方向・圧力等を調節する「弁類」、そしてこれらを接続するための「継手(つぎて)」などです。
調達の仕事は、製品をつくるのに必要な部品が書かれた仕様書を設計部門から受け取り、部品の調達先を探すところから始まります。納期やコスト、顧客が求める仕様を満たしているかどうかなど、さまざまな条件で折り合いのつく部品メーカーに発注し、部品の設計図を作成してもらいます。図面に問題がなければ部品の製作を依頼しますが、その後、調達先に進捗状況を確認してスケジュールどおりに部品を調達する「納期管理」も重要な仕事の一つです。
調達の仕事には、商社的なビジネスを担う側面もあります。過去に購入したことのある部品でも、その時々の市況や世界情勢の影響で価格や納期が変化するため、部品メーカーの担当者から情報を得るなど、つねに動向をチェックしながら調達先を選ぶことを意識しています。調達部員にかかる責任は重いですが、コーポレート部門にいながら「モノづくりの最初の一歩」を担っているという実感を得ることができます。

社員のイメージ画像 社員のイメージ画像

この仕事の魅力

“利益創造部門”として、 会社の利益に貢献できる。 “利益創造部門”として、 会社の利益に貢献できる。

調達部員は仕様書をもとに部品を仕入れるのが仕事ですが、仕様書に書かれている情報だけがすべてではありません。なかには、設計部から指定された仕様からは外れるが、より安く製造している調達先もあり、少しの仕様変更で調達先選定の幅が広げられます。このように、与えられた情報の中からニーズを理解し、「より安く仕入れできる余地があるかどうか」を見定め、必要があれば余地を作るよう提案する。このようにいかに適切な仕様の部品をいかに適切な納期と価格で調達するかが調達部門としての存在意義であり、やりがいを感じる部分です。
仕事をするうえで、調達先と良い関係性を構築できているかはとても重要です。私が部品の調達先を探していると、普段から付き合いのある調達先から「山木さんが探している部品とうちの標準仕様は少し違うけど、使えそうですか?」と提案してもらう機会もあります。納期や価格、耐久性などさまざまな面を考慮し、提案いただいた部品が採用できるものだと分かれば、調達部員が仕様変更を提案することもあります。それから、価格交渉も調達の重要な任務です。調達部員が扱う金額は大きく、部品の仕入れ価格が安くなれば製作費を抑えられ、より競争力の高い製品をつくることができる。一つひとつの仕入れが会社の利益につながる「利益創造部門」であることを意識しながら、納得のいく部品を仕入れるように心がけています。

社員のイメージ画像 社員のイメージ画像

仕事を通じて成長したこと

たとえ間違っていても、 自分の考えを相手に伝える大切さを実感。 たとえ間違っていても、 自分の考えを相手に伝える 大切さを実感。

入社したばかりの頃は自分の発言に自信がなく、「◯◯さんから言われたので」と枕ことばのように使っていましたが、仕事を通じて自分の考えを相手に伝えることの大切さを学びました。
入社2年目に、そのことを意識した出来事があります。製品の原価を抑える方法として、部品を自社で製造する「内作(ないさく)化」を私が主導で検討をしたことです。それまでの業務では自分が目の前の仕事に精一杯向き合えば、ある程度は達成できました。しかし、内作化には、材料の見積もりから製造や設計の工数検討など、多くの部署の協力が必要です。当時の私は技術的な知識を十分に持っておらず、作業工程も把握できていなかったため、打ち合わせの内容を理解することが難しく、進行するだけで精一杯。ただ、自分なりに勉強をして、分からないなりにも自分の考えを伝えれば、たとえ間違っていたとしても、相手がしっかり向き合ってくれると実感しました。結果として内作化は見送られましたが、上司や他部署の方々などにサポートしてもらいながら進められ、改めて当社の人の温かさを感じた出来事でもあります。
調達の仕事は、良くも悪くも担当する個人の裁量にかかっています。技術関連の部署と専門性の高い話をする機会も多く、文系出身の私には難しい面もありますが、「担当する部品のことは私が一番知っている」と調達部門としてのプライドを持つことが大事。たとえば、「(各調達先の稼働状況を把握し、)この調達先なら、納期に間に合うように製造してくれる」と提案するなど、担当する部品の情報提供者でいることを意識しています。

社員のイメージ画像 社員のイメージ画像

日立インダストリアルプロダクツの魅力

一つひとつの仕入れが、 社会の安全につながっている。 一つひとつの仕入れが、 社会の安全に つながっている。

世界的な業界再編や経営統合により重工業系の工場が減りつつありますが、私は世の中からモノづくりがとう汰されることはないと確信しています。当社には日立グループの100年を超えるモノづくりの歴史と製造拠点があり、ダイナミックなモノづくりに携われることがこの会社で働く魅力です。自分が仕入れた部品が現場で稼働しているのを見ると、「これで街の安全を守れる」と感慨深く、達成感を得られます。
当社の製品はオーダーメイドで、部品の仕入れもそのつど異なります。「前回と同じ方法」が通用しないのは難しくもあり、おもしろさも感じます。
現在の目標は、調達のスペシャリストになることです。調達は目的ではなく、あくまでも手段です。仕入れそのものは地道な仕事ですが、そのなかでいかに自分の存在意義を発揮できるかが「スペシャリストか否か」の分かれ目だと思います。社内には、同じ製品にずっと携わってきた調達のスペシャリストとして尊敬する上司がいます。メーカーと長年に渡る信頼関係を構築していたり、エンジニアとも技術について対等に話をしたりするなど、調達としての存在意義を発揮しています。「外を見て内を知る」という言葉がありますが、広い視野を持つことがスペシャリストの道につながると信じ、グループ会社が実施する調達部の合同研修に参加するなど日々勉強です。私が取り組んでいることは、まだ「点」でしかありませんが、その点を一つずつ増やし、いずれ大きな「線」にしたい。そのために、これからも学び続けたいと思います。

ENTRY
PAGE TOP